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台日国際ロータリー親善会 発足の経緯
 

初代理事長
パストガバナー Micro

林士珍

  「台日国際ロータリー親善会」の発足は、筆者(パストガバナー Micro)が国際ロータリー会長のウィリアムB.ボイド(William B. Boyd)氏の要請で国際ロータリー会長代理を務め、2007年2月14、15日、東京のホテルニューオータニで開催された第2580地区の地区大会に参加したのがきっかけでした。その際、折よく佐藤千寿パストガバナー(故人)、前川昭一パストガバナー、小澤秀瑛ガバナー、浅川皓司ガバナーエレクト、岩尾碩元会長(当時は地区幹事長)等、数名の日本の先輩ロータリアンとお茶を飲む機会があり、歓談する中で、皆さんが口々に共通の思いを話してくださいました。「日韓親善会があるのに、どうして日台親善会がないのか?」「国際ロータリー会長代理にお願いします。ぜひ日本側の心の声を台湾に持ち帰り、先輩ロータリアンと相談してほしい。親善会の発足を通じ、台湾と国対国として対等にロータリーの親善、親睦の活動を更に強化したい。」ということでした。
 
  これを聞いて筆者はたいへん感動し、台湾に戻るとすぐ、台湾ロータリーを指導する先輩方に日本側の誠意を伝えて、教えを請いました。過去に国際ロータリー立法会議の席上で、中国語を国際ロータリーの公式言語とするのに協力してくださったこと、台湾が国際ロータリーに2008-2010年度国際理事の席次の獲得に加勢して下さったこと、台湾の古参ロータリアンが国際ロータリー会長代理として日本各地区の地区大会へ参加する度にいつも暖かく歓迎してくださったことなど、日本ロータリーの台湾ロータリーに対する親善が数えきれないほどあったことも思い出されました。両国間のロータリー親善会の発足によって、様々なロータリー親善交流活動が行われ、日本と台湾の間に更に強固な親睦の橋が架かることになるでしょう
 
  そこで、ロータリアン達の熱い期待の中、本会は2007年3月28日シーザーパークホテル台北にて、信望厚いロータリアン約50名と創立準備大会を挙行しました。国際ロータリー元副会長の黄其光氏が大会議長を務め、その会において皆様のご推薦をいただき、筆者が初代理事長に、3480地区の頼崇賢氏が副理事長に就任することとなりました。また、黄其光RI元副会長と謝三連RI理事エレクト(当時)に本会の顧問を務めるようお願いいたしました。
 
  2008年5月12日、「第一回日台•台日ロータリー親善会議」が品川のパシフィックホテル東京にて開催されました。159名の台湾ロータリアンとその家族からなる親善訪問団と、日本側の500名近い先輩ロータリアンとが「手に手つないで」の大合唱で盛り上がる中、これからも手に手を携え、共に進んで行こうという決意を新たにしました。
 
  2008年末、台日両国ロータリー親善会の推進者であった佐藤千壽パストガバナーが逝去されました。その両国ロータリー親善への貢献に感謝し、故人を偲ぶため、2009年2月3日、国際ロータリー元副会長の黄其光氏及び国際ロータリー理事の謝三連氏(当時)が本会の理事、監事、元パストガバナー、信望厚いロータリアンを多数率いて、日本での追悼式に参加しました。
 
  奉仕の輪を広げるため、本会は2009年3月末、台湾政府內政部に社団法人設立申請し、4月末に法人登記を完了して、正式に合法的な法人団体となりました。
 
  2009年8月29日19:30から台中市新民高等学校の音楽ホールで滞りなく行われた「台日交流の夜—東京稲門合唱団音楽会」もまた、大きな反響を呼びました。
 
  2009年10月10日、「第2回台日•日台国際ロータリー親善大会」が台湾日月潭のフロー・デ・シンホテルで盛大に開催されました。第3460地区の李兆祥パストガバナーが実行委員長、劉昭恵パストガバナーが総プロデューサーを務め、台日双方の450名を超える会員とその家族が一堂に会し、また、日本駐台代表の齋藤正樹ご夫妻及び国際ロータリー元理事の千玄室氏、重田政信氏、板橋敏雄氏(現日本米山奨学会理事長)等、日本の大先輩ロータリアンの方々も多数ご臨席、ご指導くださいました。心温かく賑やかな会となり、主客共に心ゆくまで楽しみました
 
  同時に、台湾で発生した八八水害の被災住民のために、日台ロータリー親善会はごく短い期間で14,810,506円の義援金と広島東南ロータリークラブからの寄付金80,000円、計14,890,506円を集めました。これは台湾ドルに換算すると5,333,700元で、本会第1期第6回理事、監事合同会議の決議を経て、台中市赤十字会と協力し、屏東県霧台鄉の村民のため長治鄉に仮設住宅を建設することになりました。そして、2010年3月22日、現地にて仮設住宅の落成式が行われ、日台ロータリー親善会の前川昭一ガバナー、多田宏会長も訪問団を率いて参加されました。
 
  本会の第1期理事、監事の任期は本来2010年11月末までのところ、ロータリー年度の慣例に合わせるため、第1期第6、7回理事、監事合同会議において出席した全理事が繰り上げ改選に同意したのを受けて、2010年6月6日に第2期第1回会員代表大会を開催、投票で第2期理事、監事を選出しました。続く2010年7月1日には第2期第1回理事、監事会議が開かれ、各理事、監事から引き続きご支持をいただき、筆者が第2期理事長に再任、台日ロータリーの親善をお手伝いさせていただくこととなりました。
 
  2011年3月初旬、国際ロータリー第2790地区圡屋亮平パストガバナーが、烏山頭水庫にある八田與一の銅像周辺に植樹された桜の世話代として、本会を通じ個人として100万円を李登輝民主協会に寄付されました。同じく松戸ロータリークラブの伊原清良会長(当時)もまた、この義挙に賛同され、石燈籠2基を自費で台湾まで運び、本会の常務理事黄慶淵パストガバナー及び嘉南農田水利会の協力により、2011年4月2日、八田與一の銅像前にある石畳の小道入口に設置されました。圡屋亮平パストガバナー、松戸ロータリークラブ伊原清良会長は2011年6月17、18日に延べ14人の親善訪問団を結成して来台され、烏山頭水庫を訪問して、援助による植樹された桜の苗木や石燈籠を見学されたほか、李登輝民主協会より贈られた感謝状を受け取られました。
 
  2011年3月11日、日本の東北地方太平洋沖でマグニチュード9.0の大地震による津波が発生して、深刻な被害をもたらしました。本会は3月12日に緊急の会議通知を出し、3月16日に臨時理事会を開いて救援対策チームの設置準備に当たり、各地区が協力して各クラブに募金を呼びかけると共に、3月末には主管機関である內政部に募金活動の申請を行い、「国際ロータリー台湾『日本東北•関東大地震』被災者救済寄付金」専用口座を開設しました。2011年6月30日に活動を締め切るまでに、寄付金の合計は台湾ドル50,525,404元に上りました。全ての義援金は3回に分け、それぞれ2011年5月9日、6月23日、7月4日に日本の「日台ロータリー親善会」が指定した寄付金専用口座に送金され、災害救助、再建の作業をまとめて執り行いました。日本での銀行振込手数料75,689円、さらに日本側にお願いしてこちらが指定する姉妹クラブに転送していただいた17,939,278円を差し引くと、日台ロータリー親善会が実際に受け取った義援金の総額は日本円にして123,168,515円。これを全額、今回第2540、2570、2580、2590、2630、2640、2710、2720、2760、2790、2820等の地区を含む日本の11のロータリー地区及びタイ国際ロータリー元会長のビチャイ・ラタクル(Bhichai Rattakul)氏の協力で、2011年11月、共同で立ち上げた「ロータリー東日本大震災青少年支援連絡協議会」が設立した「ロータリー希望の風奨学金」とし、「被災遺児」のうち、大学生(短期大学を含む)及び専門学校生の青少年に、一人あたり毎月50,000円の奨学金を卒業まで給付することとしました。「ロータリー希望の風奨学金」は2011年11月より給付を開始し、受給者数は現在約30名で、今後も継続していく予定です。
 
  2012-13年度国際ロータリー会長の田中作次ご夫妻が2011年8月17∼22日に台湾を訪問され、光栄にも本会がご帰国前々日の夜の歓送晩餐会を担当することになりました。2011年8月21日18:00∼21:00、本会は台中のエバーグリーンローレルホテル地下二階の長栄庁にて「国際ロータリー会長田中作次ご夫妻歓送晩餐会」を開催し、当日は本会の顧問である謝三連国際ロータリー財団管理委員、黄其光国際ロータリー元副会長、許世楷元駐日代表、廖泉生パストガバナーの4名にご臨席、ご指導を賜り、本会の理事、監事や会員達もこぞって家族同伴で出席し、出席者の合計は235名、テーブルの数は24卓と、賑やかで温かい会になりました。最初から最後まで一所懸命働いた全スタッフに感謝の気持ちで一杯になりました。特に劉昭恵理事は入念な計画と優れた発想で作業内容を組み、台中中央ロータリークラブの張泓会長は同クラブ10名以上のロータリアンを率い、プロの踊りと新民高等学校の生徒による龍舞を用意して、この夜の作業内容を大いに盛り上げてくださいました。また、台中ロータリークラブ夫人合唱団が見事な歌声を披露、陳長栄会長、頼光雄理事及び多くのロータリアンは受付や撮影等の仕事を全力で手伝い、正確に時間を管理し、晩餐会は夜9時に滞りなく無事に終えることができました。
 
  第三回日台•台日ロータリー親善会議は、もともと昨年(2011年)6月10日にホテルグランヴィア京都で開かれるはずでしたが、予期せぬ311東日本大震災と大津波による甚大な被害のため、双方は場所の変更はせず、今年(2012年)6月1日に開催を延期することにしました。日本側は予め何度も台湾側の出席人数を尋ねてくださり、当初は150名を予定していましたが、申し込みが殺到し200名を超えてしまったため、会場の収容人数を考慮し、急ブレーキをかけて申し込みを締め切るしかありませんでした。
 
  このほど、大会に参加したのは、各地区ごとに組織された計8団(国際ロータリー第3460地区は2団)です。8名の団長は第3460地区A団団長の劉昭恵理事(パストガバナー Music)、B団団長の何黎星理事(パストガバナー Star)、第3470地区団長の黄慶淵常務理事(パストガバナー Kent)、第3480地区団長の頼崇賢副理事長(パストガバナー Right)、第3490地区団長の洪学樑常務理事(パストガバナー Carbon)、第3500地区団長の張勝鑑常務理事(パストガバナー Mirror)、第3510地区団長の張瑞欽理事(パストガバナー Plastic)、第3520地区団長の頼東明常務理事(元会長 Brain)等、全員が本会の常務理事または理事で、各団はそれぞれの日程に従い、5月30日(水)と5月31日(木)に分かれて日本の関西国際空港へ飛び立ちました。
 
  6月1日午前10時、日台及び台日ロータリー親善会の双方の幹部計40名以上により、両国理事親善会議が共同で開催され、意見交換を行い、協議した上、2014年第四回親善大会を台湾で開催することに決定しました。午後2時には第三回親善大会が正式に開幕し,両国の參加者は600名を超え、双方が通例通り挨拶をした後、一連のスピーチと報告が4時15分に終了。続いて、閉めの作業内容に移り、日台ロータリー親善会の前川昭一ガバナーより、台湾の7つのロータリー地区、中華民国赤十字会台湾省台中市支会、新壽公寓大廈管理維護股份有限公司、和泰興業股份有限公司等の機関に感謝状が贈られました。私はこの場をお借りして、本会を通じて日本の311東日本大震災に高額の寄付金を提供してくださった全ての機関に対し、心より感謝の意を表します。
 
  最後に、「人間の絆」と題する、国際ロータリー元理事の千玄室氏による特別講演が行われました。ポール・ハリスのロータリー哲学の理念及び三杯の茶(Three Cups of tea)のお話、貢献、善意から超我の奉仕(Service Above Self)への到達と、会場の人々にとって非常に忘れ難いロータリーの授業となりました。
 
  午後7時、懇親晩餐会が定刻通りスタート。主催団体の心尽くしによる20名余りの美しい舞妓さんが登場し、料理やお酒を勧め、しなやかな姿で会場を行き来し、魅了された人々は我先にと記念撮影に興じました。この規格外ともいえる晩餐会は、素晴らしい料理と飲み放題のお酒だけでなく、日本のロータリアンの心のこもった歓待が随所で繰り広げられ、客人のもてなし方を極めた忘れ難いものでした。
 
 
  このほか、本会は発足から今まで、台日両国間ロータリーの親善交流に関し、熱意を持って奉仕を志す優秀なロータリアンの本会への加入を積極的に募ってきました。また、多くの理事、監事及び会員の熱心な推薦もあり、2012年10月初めに、本会の会員数は439名に達しました。
 
  数えれば本会が発足して5年余り。これまでの各界のご支持とご賛同に感謝申し上げるとともに、この間、ロータリーの先輩方のご指導、ご関心を賜り、次々と両国ロータリー間の姉妹クラブ締結に助力し、また両国の芸術文化交流計画を積極的に推し進め、どれもまずまずの成果を得たと自負しております。
 
  過去を振り返ってきましたが、未来に目を向けると、本会は今後も両国親善交流を促進する奉仕の精神を持ち続け、更にそれを実際の行動に変え、各種交流活動を続けていく所存です。両国の親善のために力を尽くし、更に大きな成果があげられることを期待してやみません。


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